界王拳
北銀河の界王が考案し、悟空が完成させた「気」の『超開放』技術。
通常は戦闘力アップの不可能な「気の開放」状態から、何倍ものパワーアップを実現できる夢ような技で、炎のように赤く燃え上がるオーラが特徴。
“全身の「気」をコントロールして増幅する”とは具体的に、「開放状態」にある“「気」の流れ”を加速させることだと思われる。
いわば「気のドーピング」技術で、「気の開放」状態を100%とすれば、界王拳でのパワーアップは150%~2000%~10000%と表現できるだろう。
界王拳のパワーアップ率
倍数 | UP率 | 備考 |
---|---|---|
界王拳 (倍数宣言なし) |
1.5倍 | 界王が2倍以上のパワーを使うなと言ったことと、悟空がわざわざ「界王拳2倍」と叫んだことから、ナッパ・ベジータ戦における倍数宣言なしの界王拳のパワーアップ率は1.5倍と推定できる。なお、対ギニュー戦での「界王拳」は2倍であることが読み取れる。 |
2倍界王拳 | 2倍 | 界王拳2倍とも。2倍界王拳以降のパワーアップ率は宣言倍率に従う。10倍重力修行を経た段階で耐えられる界王拳は2倍まで。それ以上の倍率は過剰負担となり、肉体へのダメージを伴う。 |
3倍界王拳 | 3倍 | 対ベジータ戦や対Dr.ウィロー戦(劇場版「この世で一番強いヤツ」)で使用。かめはめ波を重ねても戦闘力が上昇しなかったことから、界王拳も通常の「気の開放」と同じでさらなる「集中」効果は得られない。 |
4倍界王拳 | 4倍 | 対ベジータ戦や対Dr.ウィロー戦(劇場版「この世で一番強いヤツ」)で使用。これでもベジータを倒しきれなかったが、ベジータが思いのほかタフだったことと、肉体への過剰負担で悟空の戦闘力が下がっていた可能性も考えられる。 |
~ | ||
10倍界王拳 | 10倍 | 対フリーザ戦や対ターレス戦(劇場版「地球まるごと超決戦」)で使用。100倍重力修行を経たことで、肉体へのダメージなく10倍もの界王拳に耐えられるようになった。オーラの色も「赤」ではなく、通常の「気の開放」と同じ「白」を保つことができる。 なお、悟空の基本戦闘力は90000から300万まで上がっていたが、10倍界王拳が限界だった。よって、いくら鍛えようが戦闘力が上がろうが、如何なる者の肉体強度でも10倍界王拳が耐えられる限界倍率なのだろう。(対ターレス戦では、限界を超えたレベルでの使用) |
20倍界王拳 | 20倍 | 対フリーザ戦で使用。界王拳の特徴である赤熱オーラが再び燃え盛った。限界を超えた自滅覚悟での使用。対クウラ戦(劇場版「とびっきりの最強対最強」)での赤いオーラの界王拳は20倍かと思われるが、長時間維持していた(パラレル世界でのIF展開に近い)。 |
~ | ||
100倍界王拳 | 100倍 | 劇場版「超サイヤ人だ孫悟空」(対スラッグ戦)で使用。悟空がピッコロから「同化もどき」のパワー伝達を受けたことで可能になった1回限りの超Z技。なお、劇場版本編では100倍とは叫んでいない。出典は週刊少年ジャンプ1991年第12号の特集記事。 |
超サイヤ人と界王拳
超サイヤ人への変身は、最初の超サイヤ人1 第一段階で通常時の50倍ものパワーアップを果たしている。いわば50倍界王拳相当の力を軽々と引き出しているわけだが、肉体への負担が全くないわけではない。
むしろ老界王神が「超サイヤ人は体に無理がありすぎる」と言っているほどで、その点からも超サイヤ人変身と界王拳との併用がいかに危険か分かる。
唯一、超サイヤ人1 フルパワー(第四段階)で可能となる超界王拳でさえも、低倍率の上にごく短時間の使用に限られるのだ。
界王拳を使用できる者
作中で明確に界王拳を使用したのは悟空のみだが、可能性がある者も何名か挙げられる。ここでは悟空以外を紹介。
セル | 「その気になれば元気玉を撃てる」と言っていることから、界王拳も使用できる可能性が高い(悟空の細胞)。しかし、より効率よくパワーを引き出せる超サイヤ人変身を会得していたため、わざわざ界王拳を使う必要がなかったのだろう(悟空とベジータの細胞)。 |
クリリン | ゲームのIFストーリーで元気玉とともに習得するエピソードがある。原作中では覚えた様子も使用した形跡もない。 |
天津飯 | セル第二形態を足止めできたのは新気功砲の威力によるところが大きいが、戦闘力差を考えると界王拳を併用していた可能性が考えられる。アニメでは新気功砲発射時、オーラが黄金に輝いていた。おそらく超サイヤ人変身と同等の50倍界王拳相当にまで「気」が高まっていたはずだ。 |
ウーブ | ドラゴンボールGT。悟空の直弟子ということで、習っていても不思議ではない。 |
ゲームでの界王拳
ファミコン版「ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人」「ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!」、スーパーファミコン版「ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説」での界王拳を紹介。
ゲーム名 | 界王拳の種類 | 備考 |
---|---|---|
強襲! サイヤ人 |
かいおうけん かいおうけん・かめはめは 2ばいかいおうけん 2ばいかいおうけん・かめはめは 3ばいかいおうけん 3ばいかいおうけん・かめはめは 4ばいかいおうけん・かめはめは |
ナッパ・ベジータ戦。界王拳(倍数宣言なし)と2倍界王拳が明確に区別されているのが特徴。 |
激神 フリーザ!! |
かいおうけん かいおうけん・かめはめは かいおうけん3ばい かいおうけん3ばい・かめはめは かいおうけん10ばい かいおうけん10ばい・かめはめは かいおうけん20ばい・かめはめは |
2倍界王拳ほか細かい倍数の界王拳は使用できないが、前作に引き続き、界王拳(倍数宣言なし)と2倍界王拳の差異が感じ取れる。 |
超サイヤ 伝説 |
カイオウけん カイオウけん・カメハメは |
LV(レベル)とカードの攻撃力(1~7,Z〔8〕)によって1倍~20倍まで整数倍で変化する。 BP(戦闘力)は「界王拳の倍数×0.5+1」で計算。 倍数宣言なしの界王拳(1倍)で戦闘力1.5倍、2倍界王拳で戦闘力2倍、3倍界王拳で戦闘力2.5倍、20倍界王拳では戦闘力11倍となる。 |
超サイヤ伝説での3倍界王拳以上のパワーアップ率を除けば、いずれも原作に即した界王拳設定と見て間違いなく、界王拳(倍数宣言なし)は戦闘力1.5倍アップであることを裏付ける証拠となっている。
なお、各種格闘アクションゲームにも界王拳が多く「変身」の一種として搭載されているが、倍数設定はなく、原作本編ほどの劇的な攻撃力アップにはならない。(さらに上位変身となる超サイヤ人化があるためだが、超サイヤ人にしてもゲームバランス的に原作ほどの攻撃力アップはない)
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- 最終更新:2014-07-31 16:07:16