超サイヤ人とは



初出


 ラディッツが敗れ、ベジータとナッパが地球に向けて出発したばかりのこと。ベジータが悟飯の強さの秘密を分析し、「サイヤ人と地球人との血が混じり合うと強力なパワーを持つ雑種ができるようだ」と述べた際に、ナッパがその雑種を指して「スーパーサイヤ人てとこか」と評している。
 ちなみに、悟飯(4歳)の戦闘力(710~1307)はサイヤ人の子供と比べても異常に高いという。(ベジータはガキの頃〔惑星ベジータ消滅時、5歳〕には父・ベジータ王を超えていたと言い、それが事実ならば13000程度はあったかと思われる。出生時に戦闘力10000を誇ったブロリーはもはや別格)


伝説


 次に超サイヤ人という存在を匂わせたのは、ザーボンがベジータを倒したと思い宇宙船に帰還した直後のフリーザだった。「超(スーパー)サイヤ人になられては厄介」と、サイヤ人という種の存在を疎ましく思っていた。(アニメ「ドラゴンボールZ」では「ちょうサイヤ人」と言った場面。「ドラゴンボール改」では「スーパーサイヤ人」に修正された)
 続いてナメック星の最長老。龍族の天才児「カタッツの子」(神とピッコロ)がサイヤ人に敗れたとクリリンに聞いた際、超サイヤ人に倒されたのではないかと疑った。そして、超サイヤ人の姿がおぼろげながら見え始めたのが、リクームをあっさり倒す実力を秘めた悟空を見た際のベジータの言葉だ。

  • 超サイヤ人は1000年にひとり現れる、どんな天才戦士も超えられない壁を超えてしまうサイヤ人。

 ベジータは「くだらない言い伝え」だと言いつつ、「なれる可能性があるのはオレだけ」と伝説を信じている節があった。超サイヤ人の伝説はフリーザやギニュー特戦隊にも伝わっていた。
 悟空の強さは確かに超サイヤ人と見紛うレベルだった。だが、ベジータもギニューも悟空を「超サイヤ人にはなりきれていない」と言い切る。伝説の超サイヤ人と呼ぶにはもうひとつ条件があったのだ。

  • 超サイヤ人は血と戦闘を好む全宇宙最強の戦士。


超サイヤ人孫悟空


 しかし、非情な心を持っていても、ただ強くなる(戦闘力を高める)だけでは超サイヤ人とは言えなかった。(ナメック星時点の)ベジータがいくら頑張っても超サイヤ人になれなかったのは、決定的な条件が不足していたからだ。

  • 穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士。

 プチンと切れる、性格が変わる、変身する。超サイヤ人になるには文字通り「変身」することが必要だった。
 超サイヤ人のことはベジータからわずかに聞き知っていた程度だが、変身した悟空はその姿こそ超サイヤ人であると確信しており、「超サイヤ人孫悟空だ!!」と自ら名乗りを上げた。
 また、悟飯も悟空は超サイヤ人になったのだと感じ取っていた。


サイヤ人の戦闘レベル、限界の壁と瀕死からの回復パワーアップ


 ところが、穏やかな心を持って激しく怒ったところで必ずしも超サイヤ人に目覚めるわけではない。フリーザ第二形態との戦いでベジータに「超サイヤ人にいちばん近いのは奴」と言わしめた悟飯、戦闘力20万(Vジャンプ)以上が逆上しても超サイヤ人は目覚めなかった。
 超サイヤ人に変身するには、やはり戦闘力の高さ、サイヤ人としての強さも絶対条件になってくるのだ。超サイヤ人初覚醒時の悟空の基本戦闘力が300万(大全集など)だったことを考えると、最低でも数百万レベルの戦闘力が必須条件となることは間違いない。
 当時のサイヤ人の戦闘レベルは、100倍重力修行を経た悟空の90000(基本値、大全集など)でさえ限界を超えたレベルだと言われていた。それからわずか数時間(作中時間)で300万(20倍界王拳で6000万)もの大台にパワーアップできたのは奇跡としかいいようがない。
 その奇跡を可能にしたのがサイヤ人の特性、瀕死からの回復によるパワーアップだ。死の淵から立ち上がったサイヤ人の力は大きく上がる。追い込まれた状況ほど効果が期待できるが、どうやらそれも超サイヤ人に覚醒するまでに限られているようだ。
 超サイヤ人が「どんな天才戦士も超えられない壁(限界の壁)」を超えてしまう戦士だとすれば、言い換えれば超サイヤ人になるには限界の壁に突き当たる必要がある。サイヤ人の瀕死回復パワーアップ効果が働くのは、サイヤ人の限界の壁、すなわち戦闘力数百万レベルまでと考えられるのだ。
 実際、人造人間編以後明確に回復パワーアップを果たしたのはセルだけに留まっており、それはもはやセル特有の能力で、悟空たちには無縁の効果となっている。といっても、悟空たちの基本戦闘力が伸びなくなったわけではなく、むしろその逆だった。


超サイヤ人を超えた超サイヤ人


 宇宙最強であるはずの超サイヤ人を超える強敵の出現に、悟空たちは「超サイヤ人を超える」ことで対処していった。その過程で悟空たちの基本戦闘力は数百万どころか数億、数十億のレベル(推定)に到達する(超サイヤ人に変身せずともフリーザを一撃で倒せるレベル)。サイヤ人にとっての限界の壁は一枚ではなく、一枚一枚が次の限界への通過点に過ぎなかった。


超サイヤ人のバーゲンセール?


 悟天とトランクスがあっさりと超サイヤ人に変身し、1000年にひとりという伝説の信憑性は薄れたかに見える。
 だが、それらはナッパの言った混血児による「スーパーサイヤ人」であり、純粋なサイヤ人における超サイヤ人は悟空とベジータの2人(ブロリーを含めると3人)に限られている。
 決して伝説から大きく外れたバーゲンセール状態とはいえないだろう。(GTパーフェクトファイル)

 ―が、バーダックの超サイヤ人化により、純粋サイヤ人にもバーゲンセールの波が押し寄せつつある? ドラゴンボールヒーローズやアルティメットブラストでは公式初となる女性超サイヤ人のアバターまで登場し、誰もが超サイヤ人の分身(アバター)を持つことができるようになった。


真の超サイヤ人


 伝説に語られる1000年前に現れた超サイヤ人は超サイヤ人4で、超4こそが超サイヤ人の最終形態だとされている。破壊と殺戮(血と戦闘)を好むという点については、超サイヤ人4の前身となる黄金大猿の暴走する姿が合致するとなっている。(GTパーフェクトファイル)
 また、「超サイヤ人を超える」という姿勢はサイヤ人、というより「限界を究め続ける」悟空の生き様として結論付けることができるだろう。悟空にかかれば超サイヤ人4でさえ超フルパワーサイヤ人4に限界突破を果たしてしまうのだ。(悟飯・悟天・トランクスのサイヤパワーに頼ってはいるが、ブルマの力によるところが大きいベジータの超フルパワーサイヤ人4´に比べると自発的)
 悟空の超フルパワーサイヤ人4とベジータの超フルパワーサイヤ人4´。これらは伝説を塗り替える新たな境地なのか、あるいは1000年前すでに通過した地点なのかは分からない。
 だが、もし悟空たちの時代で「真の超サイヤ人」と呼べる段階があるとすれば、それは“完全な”『超サイヤ人5』の登場をおいて他にはないだろう。(悟空の超フルパワーサイヤ人4を指して超5としているような場面がある)


結論:超サイヤ人とは


 長くなったが簡単にまとめなおそう。結論、超サイヤ人とは―

  • 1000年前の伝説の超サイヤ人は超サイヤ人4(黄金大猿)。
  • 超サイヤ人進化の歴史は悟空の生き様。
  • 限界を究め続けるという姿勢こそが、超サイヤ人。




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  • 最終更新:2014-07-31 14:41:15

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